[コメント] Swallow スワロウ(2019/米) - 更新順 (1/1) -
他人の身体、消化器官としての「家」(社会)。対して「異物」としての主人公。異物のままに排出され、何ものにも包摂・消化されず、異物のままに生きるということ。一見スリラーのフリしたフェミニズム映画に見えるのだが、実はそれにすらも背を向けている孤高がある。身体性とテーマを重ねた演出はこの点、一貫して見応えあり。私のこころも体も、私のものだ。 [review] (DSCH) | [投票(2)] | |
剣呑な不条理展開を予感させつつ大きくドライブしていく。不穏な情動を内包したまま。枝葉を削いでみればよくある女性の社会的抑圧からの脱却譚なのかもしれないが、内面にまで侵蝕するかのような研ぎ澄まされたショットの連鎖は内在する意味さえ変容させる。 (けにろん) | [投票(2)] | |
タイトルは嚥下の意味だが、それも含めた触覚の映画。物をつまんだ手触り、唇、舌、口腔内、さらに体内(喉、胃、腸、肛門)における感触。あるいはハグ。使用人ルエイの手。土の柔らかさ。でも胎児の感触は希薄。よくある、お腹を蹴る、というような描写もない。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |