ネット社会の暴力性がヤクザをすりつぶしていくように見える描写はなかなか興味深かった。また暴対法をめぐるシビアな断面を切り取るなど意欲的な面はあると思う。

それにバイクによる襲撃の一連のシーンはなかなかスリリングでよかった。

ただ物語そのものはヤクザ映画としてはそう目新しいものではないとも思う。

それに市役所の職員に「社宅」ってのはないよね。些細な場面の些細な台詞だが、「ああ、そういう映画か」と全体に与えた影響は小さくなかった。