[コメント] 花束みたいな恋をした(2020/日)
この映画を見て、特に前半面白く、彼らのセリフを理解するのに苦労するも、まあ少し分かると知るや、にやにやしながらこの映画を見続ける。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
そしてそのうち現実が二人をうちのめしてゆく。この現実とは何か。それはお金と生活だ。二人はそのため就職して自分を売る。労働力を売る。これに耐えかねて自殺する青年もいるが、人は朝起きたら金が要ると言われる。仕方なく金を稼ぐ生業を得なければならなくなる。二人のすれ違いはここから始まる。
いや、すれ違いではない。彼らが瞬時楽しかったのは、青春してたからだ。そこには夢があったから。相手を知ることの喜びがあったから。
この映画、最後まで見ると一つ分かったことがある。それは「僕も花束みたいな恋をしてたんだ」ということ。最後の友人の結婚式後の彼らの5年間の総括は、ひょっとして僕もこの映画の二人と一緒だと気づく。お互いを知りたくて、文学、詩、映画を深く語りあったこと。
でもその時間は結婚生活を通して崩れ去り、空の生活だけが続いているようだ。そう、映画の中で男が言ってたように、普通の夫婦はそれでそうやってうまく生活を続けている、、。
そんな苦い思いを見せつけてくれる映画です。何ら今まで見てきた恋愛映画と遜色がない傑作であります。
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