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[コメント] 心の傷を癒すということ 劇場版(2020/日)

スーパーマンじゃなく、等身大の一人の人間として、心が傷ついた人々に寄り添うということ。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







阪神淡路大震災25周年で製作されたNHKのドラマ。これが評判を呼び、劇場版として再編集された。これは15周年で製作されたものが映画化された『その街のこども 劇場版』と同じ流れだ。

「こころの傷を癒す」という言葉自体も、今は割と普通に使われていると思うが、その当時はまだ馴染みのないものだったんですね。

「精神科医」というもの、「精神病院」という場所からイメージされるもの、それは映画の中にも登場している。主人公の安先生がそれを選んだことも、震災という非常事態において人々に寄り添うことも、心突き動かされて迷いなく体が動いた、そんなように私は感じた。実際の安先生もきっとそうだったんだろう。

近藤正臣演じる恩師が病院にお見舞いに来るシーンで泣いてしまいました。

余談:東日本大震災の時、そういったものが行き過ぎたのか、被災地の避難所に「心のケア、お断り」と書かれた貼り紙があったのは、皮肉ですね。

(評価:★4)

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