『ブレードランナー　２０４９』でもそうだったんだけど、原作（ブレードランナーの場合は前作）の味を殺さないよう忠実・誠実に作っていて（とは言えそれなりに端折っているので原作未読だと何が起こっているのかまるでわからないかも）、2049や『メッセージ』ではそれがいい方に出たのでしょうけど、今回は超大作にあるまじき地味さとなって現れてしまったように思えます。こうなってみるとデヴィッド・リンチ版が懐かしい。

なお話は原作のちょうど半分くらいまでしかいきませんが冒頭「Part One」という表記が出るので、それなりに資金を回収できるのであれば続編が作られるのでしょうし、新型コロナ感染症の蔓延さえなければもう撮影が始まっていたりしたのかもしれませんが、いずれにせよ長いのは良いこと。とりあえず後半に期待しましょう。