[コメント] ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021/米)
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前作で、こいつら(シンビオートたち)性別が無さそうだけど、生殖活動というか子作りの営みはどうしてんのかなと、ちょっと疑問を感じた。本作の答えは、自身の一部が別の生物に取り込まれると、その生物を宿主として増殖(?)し、そこで別の個体に成長(?)するというもの。クレタス(ウディ・ハレルソン)に寄生するシンビオート(=種の名称)、カーネイジ(=固有名詞)は、ヴェノムの一部から増殖した(と思われる)訳だが、ヴェノムのことを父親と呼んでいた。どうもシンビオートたちにいわゆる性行為みたいなことはないらしい(!)。
それにしても、カーネイジも結構ヴェノムを苦しめたのだ(というかそこが本作のメーンイベントだ)。いくらヴェノムがもともと自分に自信のない、負け犬根性の持ち主だと言え、もう少しカーネイジの成長ぶりに光が当てられても良かったのではないか。エディとヴェノムのコンビにのみ、「俺たちは・・・」と言えるほどの一心同体性があって、クレタスとカーネイジにそれがないというのは、ちょっと理屈に合わない気がする。映画の魅力をやや減損していると思う。人情としてそう思う。
もちろん本作も、超級のカーアクションやCGフルフルの肉弾アクションに、飽きずに眺めていられる娯楽性がある。
本作(前作も)はそもそも「スパイダーマンシリーズ」からのスピンオフだという。次回作は言ってみれば元の鞘に収まるというか、実家への出戻り作品になるという訳か。もうちょっと独りで頑張ってみてもよかったんじゃないかなあ。
80/100(21/12/5見)
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