愛する妻を失った男の「復讐劇」。と見せかけた、かなりユルいコメディ？ともいえる。三人組がおかし過ぎるし、娘の彼氏は超とばっちりで災難の連続、そして謎のウクライナ男は全裸で登場。「クイーンのギタリストみたい」は名言。

そして一番の根幹、「復讐劇の顛末」が「白紙」になるところは驚いた。浴室で暴れる主人公。彼が一番「まいっていた」んだと判る場面。

敵のチーム名が「ライダーズ・オブ・ジャスティス」って、全然正義じゃないじゃん！原題もデンマーク語で「正義のライダー」。仮面ライダーじゃないんだから。犯罪集団かもしれんが、皆殺しにするほど悪い奴じゃない人も、中には居たかもしれない。「自転車盗難」を発端にした、偶然の積み重ねは、多くの人の運命を変えたんですね。

いや、発端は「赤じゃなく、青い自転車が欲しい女の子」でしたね。映画の締めも、女の子でした。