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[コメント] ちょっと思い出しただけ(2021/日)

7月26日という定点を6年分さかのぼるという構成がミソなのでしょうが、時代や時間をピン止めするための映画的記号(変わる髪型、天候、部屋の小物、タクシーの仕様.etcと、変わらぬデジタル時計、公園の男、アパートまわりの風景を捉えるカメラの視点.etc)が弱い。
ぽんしゅう

というか、散りばめられた「時間の記号」が、ナチュラル(そうに見せること)に徹した伊藤沙莉さんと池松壮亮さんのお芝居の強度を補完したり触発したりするほどには、私には響いてきませんでした。だがら映画としては、二人のお芝居におんぶに抱っこ状態で"ちょっと”退屈。

私は「時間」を描いた映画が大好物なのですが、松居大悟監督の前回作『くれなずめ』のときの時間と事象の扱い方もいまひとつ乗れませんでした。監督の時間認識のせいなのか、私の映画感度の問題なのか、まだ"ちょっと”分かりません。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)おーい粗茶[*] けにろん[*] ペペロンチーノ[*]

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