[コメント] 錨を上げて(1945/米)
シナトラが内向的キャラってだけでリアリティは無いに等しいですが、楽しければそれでOK。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ハリウッドを舞台にジーン=ケリーが踊り回るミュージカルのヒット作で、1945年全米興行成績4位。主人公を水兵にしたのはおそらく本作は戦意高揚に用いられていたと思われる。ハリウッドが舞台って事は東海岸だし、明らかに日本を敵国と見なしている訳だが。
ストーリーは偶然と幸運、それに押しの強さで押し通すという、いかにも明るいコメディミュージカルと言った風情で、これと言って特徴はないし、シナトラが内気なキャラってだけでも設定的に相当に難があるのだが、それを超えて演出は素晴らしい。戦意高揚に、これだけ明るい作品を作れると言っただけでもハリウッドの力を見ることができよう。ジーン=ケリーは本人は完璧主義で非常に気難しいとも言われるが、劇中ではそんなことを全く感じさせず、とにかく陽気に、軽く演じているのが良い(そう言う意味ではシナトラと含め、キャスティングはまるで逆だったのかも知れないけど)。
結局これはストーリー云々ではなく、ダンスシーンで有名になった作品なのだが、『ザッツ・エンタテインメント』(1974)でも紹介されている「トムとジェリー」のアニメーションのジェリーとダンスの共演を行ったと言うことで記憶に残されるべき作品となった。
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