[コメント] グレイマン(2022/米)
ちなみに、アルマスは冒頭、早々に登場するのだが、変な衣装で、しかも思ったよりもブサイクに撮られており、その点はがっかりした(特に序盤)。もっとも、ワタクシ的には、アルマス以上に、ジュリア・バターズを目当てで見たので、こちらは満足しました。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のあの子役です(実は、映画館に足を運んだのは、この子見たさが一番でした)。
いや、それにしても、アクション演出は面白い!まずはバンコクのシーケンスで舞台となる、クラブの高低の空間演出が見事で吃驚させられたのだ。あるいは、花火及びその打揚筒の扱い。続く、チェンマイ近くの飛行場から離陸した脱出用飛行機のシーン。どんどん機体が壊れていく、画面造型も凄い!このシーンを見た時点では、多分、この飛行機の瓦解の造型が全編で一番のストロングポイントだろうと早合点したのだが、いやいや、プラハの場面はそれ以上だ。ライアン・ゴズリングがベンチに手錠で繋がれてからの銃撃戦は狂気的ではないか。クリス・エヴァンスが雇った兵士たちと、チェコ警察SWAT部隊との戦闘に発展し、路面電車とアルマスが運転する赤いアウディとのチェイス場面も最強レベルのカーアクションだと思う。そして最終決戦はクロアチアの古城を舞台とし、こゝは、若干性急な演出も見られるが、それでも満足度の高い造型なのだ。
さて、ちょっと気になった点も書いておくと、シーケンス導入部は、多分ほゞドローン空撮移動を使っており(都市の俯瞰からの移動が多い)、これはちょっと飽きて来る。ただし、プラハの病院の上空から病院内までをドローンでワンカット撮影したと思しき移動ショットには驚かされた。あと、ゴズリングの子供時代のフラッシュバックは、私にはウザかった。その物語(子供の頃のお話)も不要じゃないか。というか、謎のままで良かった。冒頭の「私でも殺しただろう」と云うビリー・ボブ・ソーントンの科白だけでいいと思う。
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