[コメント] 夜明けまでバス停で(2022/日)
本作が希望に見えるほど苛酷な社会に生きている現実を思い知る。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「現実もこうだったら良かったのに」と思わずにはいられなかった。
一つ一つの小さな出来事がやたらと生々しくてリアルだ。そして現実では、そんな小さなことの積み重ねの中で失われていく命がある。
小さな物語の中で、店長大西礼芳のとった態度には、小さなことであっても胸がすく。
しかし、現実にはその小さな事ができる人は、自分も含めてどれだけいるのだろうか。
憎悪と自己責任を煽り立てるユーチューバー柄本佑は「行き過ぎ」「ひどい」と思っても、小さな店でえらそうな態度をとるマネージャー三浦貴大の様な人、またそういう態度は、自分も含めてよく見かけるのではないかと、自戒もしたい。
そして何より、現実はその小さなことから2人の命が失われている(被害者と、自死した容疑者)だけに、あえて希望を提示してくれた本作には感謝したい。
そして力づけられた、勇気をもらったと、言いたいと願う。すんでのところで悲劇をくいとめる、その一言なり、行動ができるように願う。
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