[コメント] 西部戦線異状なし(2022/独)
厭戦映画としては成功しているだろう。自分は心に波立つ場面を丁寧に取り除かれ、ただ陰鬱で不快な死と諦念の支配する画面を眺めながら、ひたすら映画が終わるのを待っていた。流血や昏倒が重なる場面にも食傷した自分の不感症的な目は、お偉方のいい気な苦悩の場面に切り替わるのを待っていた。泥に塗れる死体なんて誰も見たくないんだ。
(水那岐)
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