[コメント] ひいくんのあるく町(2017/日)
主役は「ひいくん」ではなく飽くまで「あるく町」の方だと思う。
なまじっか判り易い社会的なネタを付け焼き刃的にぶっこむより(同監督『東京自転車節』)、作り手自身の記憶まで含めたその「あるく町」の描写の方が、たとえ点景でも逆反射的に社会的なひろがりを、見る者のイマジネーションの中にめばえさせることも出来ると思う。この映画が、少なくともその町の記録としてその町の人びとに記憶されていくことは確かに思われ、それもそれで「映画」の一つのあり方と思える。
時間的な遍歴を重ねた点景、その描写にはウソ(ふり)がない様に見えるからこそではある。
『東京自転車節』でチョイで出演していた時に比べると、「ひいくん」の着ているTシャツは何気に垢抜けている柄のものが多かった気もする。「衣装」だったんだろうか。
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