[コメント] 眼には眼を(1957/仏=伊)
復讐のスケールが大きすぎて後味が悪いと思う気持ちまで超越している。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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誘いこむまでの罠の仕掛けかたがうまかった……。セリフだけを取り出したら、恫喝どころか“一見”親切な言葉がたくさん並んでいるようなんだもの。その後も、ただ殺すということをせず、死への過程を見つめつづける男の挙動がこわい。あの恐ろしいロープウエイで突き落とすこともできたのだし、砂漠に誘い込んだあとは自分だけさっさと去っても良かったのに、そうはしない。まさになぶり殺し。その理由は後半明らかになるけれど、その告白が医者の反撃を誘い、男の意識の変化をもたらしたところでは、なにか更なる変化があるのではないかとドキドキした。
でも、死にたくない、と思っても、もう遅かったのだとわかる最後の俯瞰シーンは本当に恐ろしかった!!! 一つの判断が人をこんなに遠くまで連れてきてしまったのか、と呆然とする圧倒的な迫力。
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