[コメント] 眼には眼を(1957/仏=伊)
手ぶらで砂漠・・・こりゃ悪夢だよ。むちゃくちゃ怖く、また人間の心の闇の深さにぞっとしてしまう傑作。なぜかあんまり知られていませんが、レンタルビデオ出てます。
生きるも死ぬも、自分を心底憎んでる人間次第・・・絶対遭遇したくない状況。 すごいのは医師(フランス人)には落ち度がない、ということ。ちょっとした対応の間違いで地獄の苦しみを味わうはめに。 ポルタク氏(アラブ人)も『ケープ・フィアー』みたいな偏執狂ではなく、フランス語を話し、家族思いの教養ある人物として描かれている。この件がなければフランス人医師もポルタク氏も周囲の人に尊敬されて平穏に暮らしていただろう。 ポルタク氏の乗りこむロープーウェイ(これが怖い!)に先行き不安から思わず乗ってしまう医師、これで力関係が決まってしまった。砂漠を憎らしいほど悠々と歩くポルタク氏とひいひい言ってる医師の対比。 分かっちゃいるが何度見ても怖いラストシーン。
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