多くが指摘する点だが、やはり話を盛り込みすぎな印象。

純粋にゴジラ映画（＝ゴジラ・ザ・ライドの続き）を楽しみたかった向きには、正直、戦争終わってないとか言われても、いつの話ですか（いや戦後すぐだよ！小津安二郎作『秋刀魚の味』を見なさい）となり、戦後直後の空気を追体験したい向き（令和の観客にそんな層がいるのか）にはゴジラが雑音となり（何見に来たんだ笑）、、、

この辺の絶妙なバランスの賜物が『シン・ゴジラ』だったのかと、改めて感動。ありがとう、庵野秀明監督。『シン・仮面ライダー』はしばらく忘れとくね。

銀座の混乱する中で浜辺美波をエスパーの如く一瞬で見つける神木隆之介、逃げ遅れまくる群衆、存在感ゼロの警察組織など、観客が没入するうえでのディテールの書込みが薄く感じた。

『ガメラ』３部作など、良質な怪獣パニック映画の肝に欠ける点こそ、ゴジラ映画の皮をかぶった戦後ドラマ作品として位置付けるほうが、本作はふさわしいのではないか。 最高点付けにくい映画のような。

かと言って、米国のモンスターバースシリーズが手放しでおもしろいかと言うと、また違うんだよなぁ。あぁ、映画って難しい。

とはいえ、スクリーンでやってるうちに楽しみましょう（無駄な評笑）！

久方ぶりの、『ゴジラＶＳキングギドラ』以来の？ゴジラザウルス？に激萌え。え、なんとか『パーク』と同じ人の食べ方だって！？しかも複数回。

え、有名なサメ映画も引用してるの？ We need a bigger boat...