コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] サイコ・ゴアマン(2020/カナダ)

何かと大時代で冗談の通じない残虐宇宙怪人がクレイジー鬼畜少女に手玉に取られる・・・というどこかで聞いたような設定で、笑いから特撮演出まで、何だか懐かし新しいニューレトロの趣。ミミの明るい七変化外道ぶりが楽しく(逸材ではなかろうか)、暴政に喘いでも何となく満更でもなさそうな兄ルークのリアクション演技も可笑しい。そしてやっぱり特撮の面白さ。アホな設定、顛末、ヘビメタも含め、はっきり言って好き。
DSCH

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







CG時代であればこそ、改めて特撮の面白さを教えてくれる。CG描写の解像度が上がっても、必ずしも面白さの解像度が上がるわけではない。特撮の魅力はやっぱり手触りであり、作り手の想定をも超えていくランダム性だ。ブロブ化するアラスター君の受難、ビラビラふるえる肉襞やギョロギョロ蠢く目玉のキモ・オモロさはCGの計算づくの表現では不可能である。彼にミミがキスするシーンの湿った感触(うわあ・・・)。彼女はかなりの名演だと思うが、特撮だからこそ引き出されている力もあるだろう。「名誉の死」の大量の血飛沫にも吹き出してしまった。笑ってしまったものはしょうがない。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)ひゅうちゃん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。