[コメント] 碁盤斬り(2024/日)
骨相からすでにサイコな草なぎがグレーディングに季節感を依存した人工空間でニヤケ気味にたたずむだけでそこはホラー。サイコ化する言動よりも討伐行の途中で気狂いを自省できる方がむしろ奇妙だ。
草なぎに限らず心の推移にあまりこだわりがなく、結果はどうであれあんな目に遭っても平然と交際を再開できる國村一派は肝が太すぎる。市村正親とはいえやくざ者に説得されて心変わりする斎藤工もわからない。50両の話など國村一派内で最初から通常の疎通があれば解決される話であり、最後の勝負も清原果耶のサルベージと絡まない。それぞれの筋を統合する核として文七元結を援用したのはミスチョイスであり、そこを糊塗するために劇伴は情緒過剰となり回想はまめに挿入され季節のガジェットが郷土博物館の展示のように大写しになる。
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