[コメント] 仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド(2024/日)
やはり無理はある。瀕死の運命を背負うヒーローが敵とするのは純然たる人間であり、ヒーローは怪人のために命を賭けるのだ。20年前の物語を知るファンのための中編であっても…。そしてライダーやオルフェノクに匹敵する第3の戦士はあまりに陳腐だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
草加(村上幸平)は人間の正義を確信し、それぞれに思想や目的の異なる全ての怪人を抹殺して恥じない過激派ライダーであった。彼はその報復のように共存派だった怪人に首の骨を折られて惨殺された。
一方、北崎(藤田玲)は強力過ぎる上に幼児性に浸かった怪人少年であった。幹部に名を連ねていながら興味のない作戦には洟も引っかけず、仲間を嗜虐的に苛めたり人間の子供と遊んだりしていた。だが、オルフェノクの王の出現で焦り、排除しようとして苛められていた幹部に妨害され、王にバリバリと噛み砕かれて食われた。
アクの強い555キャラの中でも、妙に人気の高い悪役(?)キャラだが、そのふたりが不思議などあるものかとばかりに復活して片や怪人の庇護者、片や怪人殲滅の急先鋒と化した元怪人組織に属している。このあり得ない掌返しの理由が知りたくて映画を観た人は相当数いるだろうが、理由を知ってオレなどは徹底的に落胆してしまった。なんじゃそれ。見たところ彼らは丁寧に作られた✖✖だが、そんな存在が三つ巴の戦いで善戦するものなのだろうか??なんだかずいぶんセコくなった観は強い。これじゃなあ…。
まあ、くれぐれも555を全話見た人オンリーの作品であることは強調せねばなるまい。 あと、人間的でもワイセツでもない、よく判らんがどこか美しいオルフェノク同士の性交渉は必見です!
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。