[コメント] ツイスターズ(2024/米)
主役の竜巻が、デイジー・エドガー・ジョーンズの魅力にやや喰われてしまっている。その辺、グレン・パウエルは上手に引けていた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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竜巻の破壊力をまざまざと見せつける映像の迫真性におののき、椅子の肘掛けをがっしり掴んで身を固くする時間帯が結構あった。この手のハリウッド製ド派手アクションは、やっぱ劇場で観るに限るよなと思わされたことだった。
なのでここからは強いて言えば、なのだが。製作陣はおそらく、「主演女優を魅力的に撮る」という映画の魅力に捕らわれ過ぎたのだと思う。
さらに言えば、自然の脅威を凌駕する、もしくはそこへ一矢報いるというストーリー構成にしたために、バランスを取る必要があったのかもしれない。
だが、この手の映画に僕らが(=僕が)求めるものは、ストーリーではない。自然の無慈悲な破壊力、ただそれだけなのだ。
グレン・パウエル(タイラー役)がその辺、分かった上であの芝居をつけていたのなら、たいした役者さんなのではないか。
5年ぶりに竜巻の魅力に興奮し、われを忘れて写真を撮りまくったケイト(デイジー・ジョーンズ)が、その後、われに返ったように彼方を見つめ立ちつくすシーンがあった(その姿を離れた場所から写真に納めたベンに、タイラーが「彼女の記事を書けよ。その写真は俺にも1枚くれ」とか言うシーン)。人は、生きているからこそ腹も減るし、笑いもする。それでいいんだよなとホロリとさせられたシーンでした。
80/100(24/8/4見)
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