★3 | The Box Man であって Boxed Man ではない。この英訳は実に正しい。 [review] (さなぎ) | [投票] |
★3 | 箱男=都市の路地裏に内在するルサンチマンとアナーキズムの表象とする石井ワールドのキッチュな夢幻性の結実と見える前半1/3は傑作。だが本物と偽物の鬩ぎ合いへの衒学的飛躍は公房の意図の劣化継承にしか見えない。それこそ破壊すべきなのに。 (けにろん) | [投票] |
★3 | 「彼女の脚は、高台に立って見晴らした鉄道のレールなみにほっそりとしなやかだった」これが原作から引用した看護婦の脚の描写だ(新潮文庫版の26頁)。実を云うと、本作の看護婦−白本彩奈の脚線には少々失望した。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★3 | 「見られずして(無視されながら)世間を見るのは強者の特権」と豪語する箱男と「箱男を意識する者(無視された者の特権を知った者)は箱男になる」を実践する偽箱男。二人(二個?)の自意識がぶつかる形而上的闘争を石井岳龍は“箱”のアクション活劇に昇華する。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★2 | 撮影直前に頓挫した27年前版でも仕上がりに大差なさそうだが、白本彩奈がアソコまで演るのであれば、主演の男優は若い頃の永瀬正敏の方が印象は良かったかも知れない。★2.8点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(1)] |
★4 | 映画の企画が立ち上がったのはネット時代の黎明期頃であったのだが、全世界が総箱男化した今となっては、ある種のコメディとして鑑賞するのが正解なのだと思う。白本彩奈は若いのに根性があり素晴らしい。 (Soul Driver) | [投票] |
★4 | 阿部公房の50年前ほどの名作の映画化。知ってはいたが、未読の作品だ。意外と前衛とか実験とか形而上学的とかそんな表現はこの映画にはそぐわない。 [review] (セント) | [投票(1)] |