★0 | 市川のあざとい演出は生理的に受け入れられない。役者がいかにも「演技してます」という感じで。 (これで最後) | [投票] |
★3 | 生まれて生きて死ぬということは、こうも淡々としている。 (YUKA) | [投票] |
★3 | ディゾルブやフェードイン&アウトで紡がれる緩慢な時間感覚が、ベッドの上で動かずにいる生活の、静けさと停滞感を醸し出す。温い蒸留水のような、清潔さと微温感に包まれる画面。スクエアな優しさによって些か事態がぼやかされている気もしないでもない。 [review] (煽尼采) | [投票] |
★5 | 第三者の視線で病室全体をとらえた画は、1人の人間の生死は本人だけでなく家族全体の問題であることを明確に物語る。そのような中に振り絞るような嗚咽が放たれるとき、私はその重さを決して第三者の視線でとらえることはできなかった。 (ナム太郎) | [投票(1)] |
★3 | 多くの人が命の炎を消していくその部屋は、白で統一された簡素で静謐な空間である。そこから窓越しに見える外の風景や脳裏に浮かぶ情景は、色に溢れ賑やかでとても愛おしく感じられる。長期入院して痩せ細った家族と一緒に見た、階上からの夜景が震えるほど綺麗であったことを思い出した。 (グラント・リー・バッファロー) | [投票] |
★5 | 近親者の死が招く欠落感は耐えがたく、己の死には底知れぬ恐怖を感じる。だからこそ観客は、映画の中の「死」に同化してしまうことで、その事実を疑似体験して受け入れてしまおうとする。それを拒み、これほどまでに死を「見る」ことを強いる映画を知らない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★4 | 市川監督らしい静謐なカメラ回しが、生と死を見つめるテーマに、見事にはまった。「圧倒的感動」とは対極にある、胸のうちから静々と湧き出してくる「静かな感動」。波紋が音もなく広がるように、心に広がる「想い」「哀しみ」そしてささやかな「喜び」。言葉はなくても、これだけ訴えかける映像を作れるのはさすがだ。挿入される日常の人々のひとコマひとコマ。そこにある「輝き」が、病院の空疎さと対照的で、心に響く。 (ことは) | [投票(1)] |
★5 | 死ぬということを描いた部分の抑えた台詞回しや固定カメラに作為を感じるとしても、この死にゆく者にしか感じ取れないと思わせる市井の風景や何気ない人々の営みの美くしさと愛おしさ。言葉で「生きろ」と言うより百万倍の効果がある。少なくとも俺には…。 (けにろん) | [投票(3)] |
★3 | この視点っていったい誰の視点なんだろう。患者を見守る静物?どちらにしても「観客の視点」ではなかったはず。題材はいいのに冷めすぎた目に感情がついていかなかった。「客観視の中のドラマ」を目指したのかも知れないが、あまりに離れすぎても気を削がれる。レンズの距離じゃなく。 (tkcrows) | [投票(1)] |
★4 | 徹底した「引き」のカメラに人間の生と死が写っている。題材、物語りよりもこのカメラがそのテーマを雄弁に語っている。カメラの距離がここまで表現するなんて驚きだ。これは真に「映画」だ。 (ina) | [投票(4)] |
★1 | この淡々とした感じは、ビデオで見るには耐えられなかった。 (ぱちーの) | [投票] |
★5 | 生きることをそして死ぬことを冷静に客観的な視点で描きながらも、ここまでの超感動作に為し得たのは、監督の生に対する純情な想いが伝わってくるからだ。ふと目を凝らしてみれば、平凡な人生だってこんなに美しい。 (マッツァ) | [投票(2)] |
★4 | 私の父がガンで入院していた時の、病室の匂いや窓からの景色、見舞い客の足音、疲れた母の横顔など、リアルに思い出してしまった。 (citron) | [投票(1)] |
★4 | カメラが距離ありましたね。客観的なんですね。でも審美的じゃない。「人の生=死」をクールに、感情抜きに見据えた日本映画の秀作です。 (セント) | [投票(1)] |
★4 | 医療者とは患者の前に突然立ちふさがる障害物のようなもの・・・。 (死ぬまでシネマ) | [投票] |
★3 | 色々考えさせられけど、ちょっと肩すかしをくった印象。市川さんの引いたカメラは好きなんだけど。 (ぱーこ) | [投票] |