コロナ禍（2020年）の日本を実に当たり前に撮っており、違和感がない。文化への敬意があると感じた。エンドロールでは漢字を併記し、ロケ国の技術スタッフを使っていることにも好感を持った。だから日本に来ると日本映画みたいなルックになる。

この監督は何でも撮れちゃう人で、おっさんがライオンと取っ組みあう映画『ビースト』（2022）の監督だと知って驚いた。オレ劇場で観たよ！　あれはマーあんまりアフリカへの敬意は感じなかったが、まずまず楽しんだよ。

中村雅俊がわざわざカラオケ下手に歌ってみせるのには鼻白んだ。「ただお前がいい」歌うてくれやカースケ、と思いました。まあ外国の観客はそんなん知らんよな。