[コメント] 昭和残侠伝 血染の唐獅子(1967/日)
なにもそこまで・・・。俺の涙はあなたのためです、染めじ姐さん!!
江戸っ子といえば、昔は神田、いま(といっても昭和初期だが)浅草。浅草といえば水島道太郎、という訳で、彼と清川虹子を見た瞬間に思い出した、この映画観たの二度目だ。それにしても36歳にしては老けすぎてないかい?水島さん(故人だが)。
高倉健、池部良ともにもう10歳とは言わない、5歳若ければ話の成立にリアリティを添えたのにな。役名・役者名ともにわからないが、鳶政組のヤンキー顔の兄ちゃん(山城新伍の後に纏持ちになった人)がしょってないリアル江戸っ子って感じで好きだなあ。
任侠ものをたくさん観ているわけではないが、ラストの大立ち回りは凡庸なものにしか見えなかった。三日仏(天津敏。ビートたけしに似てる)やゲジ眉の阿久津親分という魅力的な悪党キャラも、あの手の定型チャンバラパターンだと単なる斬られ役と化す。池部良の生死も不明だし、映画の際立った特徴が埋没してしまう感じ。それで映画の評価が変わるというものでもないのだが。
言うまでもなく藤純子は美しいし津川雅彦も新鮮。山城新吾はまあ、健闘してた、って感じかな。もしあなたが任侠映画をあまり観たことがない人なら、入門篇として充分楽しめるだろう。そして仁侠映画をたくさん観てきたあなたは・・・、これは私自身についての予想でもあるが、いずれまたここに戻ってくるのではないか?
80/100(02/05/03見)
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