[コメント] ショーガール(1995/米)
『ショーガール』を観てラスベガスのお勉強をしよう
行った事がないので判らないのだが、ラスベガスってのはいったいどういう所なんだろうか。一般的には「ギャンブルの街、大人の遊園地、大金持ちのゴージャスな街」というイメージだが、この映画で描かれているようなエロショーが本当に、現実に行なわれているのだろうか? あんなメチャクチャバカバカしくて気まずいものを、誰が喜んで見るのだろうか? セットの火山がドッカンドッカン火を吹いて、パイオツ丸出しのロボットみたいな女がゾーロゾロ。あれ見て誰が嬉しいの。誰が喜ぶの。あんなわけのわからんショーで主役を張ることが、そんなに大したサクセスストーリーなのか?
この映画からオレが連想したのは熱海や伊東の温泉地のホテル、ハトヤとかホテルニューオカベだ。そこはわけのわからん「魅惑のフィリピンショー」なんかをいまだにやっている秘境で、隠居したジジババが老後のヒマにまかせて年金散財、束の間の豪遊気分を味わう夢のパラダイスだ。日常から遊離した場所で繰り広げられる娯楽に、意味も文化的背景もありはしない。わけがわからんくらいでちょうどいいのだろう。
ベガスでは、カジノで金を使ってもらうためにホテル代や飲食代は限界まで安く設定されていると聞いたことがある。ベガスのホテルに泊まってるのは、意外と庶民のおじいちゃんおばあちゃんなのかもしれん。砂漠の蜃気楼都市ラスベガスの正体は、要するに熱海だったのだ。映画って勉強になります。そう思うと『ショーガール』に出てくる性格の悪い女どもも、なんだか可愛らしく思えてくるというものだ。君こそスターだ! がんばれよ!
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