この映画、これだけ人気があるがブラピやトムクルーズも出ていない。ましてやジョン･ウーの派手なアクション映画でもない。純粋な物語の面白さがうまく映像表現されていることの理由に他ならない。ウィリアム・サドラーやジェームズ・ホイットモアをはじめ脇を固めるキャステイングもいい。そして何より映画が終わった後の清清しい後味のよさがいい。スティーブン・キングは『ペット・セメタリー』や『キャリー』みたいに身も凍るような物語を書くかと思えば、こういった物語も書くこれまたすごい才能である。まあ、この映画はあの短編をベースにここまでに持ってきたフランク・ダラボンがすごいのかもしれないが。こういう優しさを感じられる映画はうれしい。２時間を超えているがちっとも長く感じさせないこんな映画が増えれば良いな。