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[コメント] 楊貴妃(1955/日)

結局、権力と反乱の図式を描きたかったのか、楊貴妃の恋慕すなわち心の慟哭を描きたかったのか、どちらも中途半端のまま終わってしまった。
氷野晴郎

中国の題材を日本人が大真面目にとっていることに、ある種の違和感を感じる。

逆ラストサムライ、下手すると逆キルビル状態だ。

それでも考証に長ける溝口だからどうにかまともにみれる作品に仕上がった。

監督が溝口でなかったら、明らかにC級映画の烙印を押されていたであろう。

(評価:★3)

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