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[コメント] 柔らかい肌(1964/仏)

情事の暗喩ってのは暖炉の炎などが定番だが、これを食べ残しの朝食をつつく野良猫で示すクレバーさに惚れ惚れとする。冷淡なアイロニーだが、同時に艶めかしくもある。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







メロメロの音楽も娘の可愛さもいい。田舎の講演旅行の件は全ていい。映画館の入口、視線の向こうで佇むフランソワーズ・ドルレアックのフルショットがいい。彼女の別れの科白もリアル。女はあのように歯車の噛み合わない関係に敏感で、男の気も知らずに別れていくものだ。ただ、見せ場であるはずの彼女のダンス・シーンなどは淡泊で、ラストもいまひとつ決まっていないと思う。

(評価:★4)

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