[コメント] 死んでもいい(1992/日)
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しかもタイトル大間違いだし。 「死んでもいい」じゃなくて「殺しちゃってもいい」じゃないですか!?
そもそも月給が10万そこいらの男はあんなブーツ履いてないし。もう、全然分かっちゃねえなあ。 あれじゃあまるで、「永瀬くん本人」(スタイリッシュな気取り屋の若手俳優本人)にしか見えないし。
そうなると、大竹しのぶもこの映画中で演じている名美よりも、「現実生活の方が魔性性が強そうだよねえ」って見えるし。 そもそも「なんて綺麗な奥さん」って、「ど、どんなフィルターを掛けたらこれが綺麗に見えるの!?」(「可愛い」ならトモカク)と困惑のし通し。
それにコレは男からの一方的な愛情に振り回される人妻というよりも、男の一方的な妄想に無理矢理つき合わされている…という気がして萎えまくる。 うーむ、「不倫」ってのは「死んでもいい」って思わせるぐらいでいてくれないと、ツマランし。 その昔は死罪にも値するような「犯罪だった」わけだし。
これじゃあ「(お互いに興味本位で)ちょっと下半身合わせてみました♪」って感じの関係で、情動というか、お互いの情熱が全然感じられない。 色気もゼロ。 そもそもダンナを「殺しても良いのよ」と思えるくらいの関係にはチットモ見えないのよねえ(溜め息)
ダンナへの不満があったにせよ、ソレは「素敵な高層ホテルに一泊すれば解決できるぐらい」の不満なワケだし。 いくら自分の愛人がやった事でも人殺しは許せないでしょう。なんで警察に電話しないんだかこのバカ女。
でもまあ、実際の不倫カップルって自分たちを物語の主人公かなんかに勘違いしちゃって、「私たちは全然悪い事なんかしてないの」「純愛なのよ!」ってタイプの(平気で人前でもベロチューできるような)ブサカップルが多い訳だから、その点では「まあ、現実に即してるっつーかなんつーか」と納得する部分もある。
ハタから見てれば「あんたら自分らで盛り上がって思っているほど綺麗でも純粋でも無いよ」って部分ではとても現実的な映画なのかも。
あ、それとなんでこの名美がセックスする男はみんな「早い」んですか、先生!教えてください!!
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