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[コメント] 元禄忠臣蔵・後編(1942/日)
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★5溝口は忠臣蔵を私怨の劇として撮ろうとしたのではなかった。公的な場における公的な儀式の主宰者として赤穂の侍達を撮ろうとした。そのために溝口マジックがどのように発動するか。我々は、中庭と屋根上と廊下に着目しなければならない。 [review] (ジェリー)[投票(3)]
★3討ち入りシーンが無かった最大の理由は、昭和14年1月に出された「映画製作各社、夜間撮影自粛を申し合わせ」や軍部の小間使いになることへの反発からだろう。むしろ松竹側は軍事体制だから撮らないと決めた溝口健二の判断は、当然と言えば至極当然の映画人、芸術家の本質と言える。国策映画内の討ち入りが無いことを嘆くべきではないのだ。 [review] (ジャイアント白田)[投票(2)]
★4前編に比べれば、この後編は冒頭から寄り気味のカットが多く、人物が分かりやすい。とは云え、畳に正座した全身が捉えられるぐらいのショットなのだが。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
★4何気なく台詞を語る役者から他の台詞を語る役者へと橋渡し的にパンする画面、その狭間にはとくに何も映すべきものも映っていないが、極論としてはそこにこそ映画があるような感覚もしてしまう。ファントム・ライド的表象とは似て非なる、物語や世界の実在性を担保するモノ。 ()[投票(1)]
★2前・後編あわせて考えると、非常に中途半端。(以下やや「前編」のネタバレあり)[Video] [review] (Yasu)[投票(1)]
★4前編に続き、見事なセットの中で緩やかに流れるワビサビ。死ぬべく運命づけられ、それを全うし、また仲間達にも全うさせた男の物語故、軍部に対する抵抗は全く出来てないと存ずる。☆3.9点。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票]
★3後編は『残菊物語』の厳格な情緒を取り戻しており、殿中斬込を引き止める山路ふみ子、寒椿とともに目覚めている三浦光子の件がいい。芸尽くしの横笛など、極右もいいなと思ってしまうほど求心力がある。しかし高峰三枝子の件は余りにもやり過ぎ。 (寒山拾得)[投票]
★3室内シーンが多いためか、前編ほどの奔放な長回し移動は鳴りを潜め、物語は人の心に寄り添いはじめるが、周到に「劇的な描写」は除外されエモーショナルな感情が徹底排除される。そんななか、お艶(高峰三枝子)の逸話が突出するのは、溝口の女いじめの真骨頂。 (ぽんしゅう)[投票]
★3前半の方がまだ面白かった。 [review] (づん)[投票]
★3作られた時代背景を考えると、やはり戦意発揚と取れなくないシーンが多すぎる。 [review] (ころ阿弥)[投票]
★3たとえ討ち入りが無いにしても、どのエピソードに焦点を当てても面白い話になるのが忠臣蔵。本作にはそれすらなく散漫な出来上がりになってしまった。徹底的に作りこまれた画面は素晴らしいのだが。 (ハム)[投票]
★3うだうだと時間が流れていくような印象だった。 [review] (バーボンボンバー)[投票]