この映画、1968年に作られたから偉いのヨ。それまで誰も作らなかったことだからね。その当時は免疫無かったから、みんなぶっ飛ぶか、わけわからんかのどちらかだったのよ。

でも、それ以降のいろんなものがこの映画の真似してるからね。だから、現代人は免疫できてて、現代人にとってはなんでもない映画なのよ、実は。

☆★☆★ 21世紀人のための鑑賞ガイド ★☆★☆（注意：ネタバレ）

「宇宙には神のような存在があって、それが地球の生命の進化をコントロールしている。」

「猿が人間に進化するとき、その存在は黒い板として地球上に現れた。それに接した猿は、板のおかげで道具を使うことを覚え、敵対するグループを制圧して、人間へと進化した。」

「人類はやがて大発展を遂げ、宇宙へ進出するようになった。神なる存在は、人類が宇宙に進出するときが次の進化を始めるときだと判断し、黒い板を月面に埋めておいた。人類は月面に到達し、その板を掘り当てた。しかし、あろうことか黒い板の前で記念写真をとるという失態を犯したために神の怒りに触れ、発掘したものたちは排除されてしまった。」

「神は人間を試し、進化させる個体を選別するために、木星の外側に人類を誘い出した。人間は調査のために、もっとも優秀な者たちともっとも優れたコンピューターHALを送り出した。HALは反乱を企てるが、ボウマン船長に排除された。（ここでHALが勝っていれば、コンピューターが神の手によって進化を受けて、地球を支配する「霊長類」となるところであった。）」

「ボウマンはコンピューターとの戦いに勝ち、神なる存在に選別された。そして、黒い板が現れ、進化の過程が始まった。」

「ボウマンはまず宇宙の果てへと連れて行かれた。（噴出する光はその移動の様子）そこでは、宇宙の創造を目の当たりにすることができた。（銀河や星の誕生する様子、原始の地球の様子が描かれれている。）（注：光より早く移動すると過去を見ることができると思われていたのよ。）」

「さらに、時空を超えた場所に連れて行かれて、その後の人生を一瞬にして体験した。そして死の床にあって、今まさに人生を終わろうとするとき、黒い板は、ボウマンを新しい進化した人類の胎児へと変化させた。それまでの知識と経験を備えたままで。」

「新しい人類は、ボウマンのように博士号をいくつも持ち、宇宙の果てや創造を見てきたものが持つ知識や経験を生まれながらに備え、誕生時点ですでに現在の人間（大人）をはるかに超えているような、そのような存在なのであった！」

とまあ、これがこの映画の言いたいことナノデス。全然簡単っしょ。当時は、このことを理解することすらものすごく難しかったのよ。

さて、これでもやもやは解決したから、後は映画を楽しもうネッ。