面白い。実にハリウッド的な面白さ。映画としては平均以上のものを秘めている。別にどこも悪くは無い。だが、問題はまさにそこ。

この映画でのデ・パルマ映像は空疎に思えて仕方なかった。ジョン・ウーによる二作目もアクションシーンはさすがといった感じだったが、やはりどこか抜けていた。もっと異色ぶりを発揮して欲しかった。

そういった意味で、二人の個性派監督をなんなく我が物にしたトム・クルーズのプロデューサーとしての敏腕ぶりは驚異的。多少なりとも非ハリウッド色を持った二名にバッチリ「ハリウッド」を撮らせたのだから。

三作目（予定）デビッド・フィンチャーの運命はいかに！？

　―ちょっと追記―

フィンチャーは途中で他の企画に興味を持って降板したそうです。（笑