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[コメント] 上意討ち 拝領妻始末(1967/日)
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★5時代劇にして、幕藩体制と武家社会が過去のものにならざるえないことを示した異色作。でかいスクリーンを目一杯につかった斜めの構図も迫力あったが、全編に重々しい緊張感が漂い、封建制の没落を予感させる。 [review] (シーチキン)[投票(4)]
★5山田一夫の灰色!ストップMとかズームの多用とかそんなもんどーでも良くなるこのグレイの素晴らしさ。主題もいいね。「人には其々生き方がある」そうだってんだその通り。意固地に生きて何が悪い。三船・司・加藤剛は勿論、大塚道子・神山繁の憎々しさもイイネ!スリルサスペンスロマンスアクションも全部在るね!凄いね! [review] (町田)[投票(3)]
★5組織のトップのスキャンダラスな不祥事を個人が内部告発しようと試みるがいつの時代も組織優先で個人を蔑ろにして穏便に事を隠滅に運ぼうとするのだという光景が凄く理不尽に画面一面に小林正樹監督の怒りで描かれている。 [review] (ジャイアント白田)[投票(3)]
★5非条理に堪忍袋の緒が切れる三船敏郎がカッコいい。 ストイックな加藤剛、義と忠に揺れる仲代達矢も良い。 荒地での決闘シーンのカメラワークが秀逸。 (フランコ)[投票(2)]
★5今は当時ほどえげつなくないにしても、いつの時代も個人を抑圧するシステムは存在する。それに命がけで抵抗する三船の吐くセリフはどれもこれもかっこよすぎる。 (ハム)[投票(1)]
★5ゆれる心の痛み。ゆれない心の痛さ。 [review] (づん)[投票]
★5脚本と言い、映像と言い、スリリングな見事な語り口。キャスティングも手堅く、おすすめモノクロ時代劇。 (檸檬)[投票]
★4組織(家)の理屈と個人の尊厳との相克という江戸期以降の日本社会で最も人心に響くドラマ要素を端正に描出。三船の達観した演技は、彼のベストアクトではないか。 [review] (緑雨)[投票(3)]
★4シネスコープサイズを活用した構図としては出色の出来。かがり火で揺らぐ庭の影の処理など陶然とする。辛口のテーマに似合ったきりっとした直方体の支配する画面が悲しいほど美しい。しかし、もはやテーマの斬新さが薄れている。この映画は良くも悪くも→ [review] (ジェリー)[投票(2)]
★4三船・仲代3度目の対決 [review] (ペペロンチーノ)[投票(2)]
★4司葉子の病み人のような鬼気迫る美貌が、加藤剛の品ある貴公子然とした容貌が、三船と奸臣の切り結ぶ一種異様な戦闘空間を創りあげる。関所には更なる血闘が、仲代が待っている。モノクロ画面に映し出された映像美は筆舌に尽くし難い。 (水那岐)[投票(1)]
★44.5点。この頃から家政婦ですね。 [review] (ころ阿弥)[投票(1)]
★4正当な人間の怒りを踏み躙り指弾する下衆な妖怪ども。4.5点。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票(1)]
★4サムライのイメージからすると思いっきりワガママな親子侍。こんな時代劇滅多にない。 (AKINDO)[投票(1)]
★4三船VS仲代の決闘があったりと、批評だけでなく興業もしっかりと視野に入れた作りをしています。 (タモリ)[投票(1)]
★4仲代達矢演じる浅野帯刀は橋本忍が映画づくりの必要のため生んだ人物。テーマは『切腹』と同じように封建のしがらみに楯突いた武士の意志と行為が悲劇的に描かれている。 (斎藤勘解由)[投票(1)]
★4当時の東宝映画としては決定的に会心作でしょう。俳優陣もスタッフも見事。武満徹先生が彩りを添える。 [review] (chokobo)[投票(1)]
★4市原悦子あんたいつの間に! [review] (TOMIMORI)[投票]
★4そういう終わり方しか無理だわな。ストーリーは、なかなか。 (ぱちーの)[投票]
★4無念。 (カフカのすあま)[投票]
★4小林正樹監督は三船と仲代の役を逆にしてやりたかっただろうな。まあ三船プロ製作では仕方ないね。でも三船もなかなかこの役にハマっているから大したものだ(仲代ではこの役は力不足だったとは思いたくないが)。[三百人劇場] (Yasu)[投票]
★4二度見たら評価が変わった。ビデオよりも是非スクリーンで!! (直人)[投票]
★4藩に対して全てを懸けて抵抗する三船。その気概のほんの一部でも妻に対して向けられたのなら、悲劇は起こらなかったかも知れない・・・などと素知らぬ顔でコメントする私も、家では何の気概もない(らしい)・・・ (sawa:38)[投票]
★4見逃してやれよ、仲代 (kenichi)[投票]
★4三船敏郎がなかなかいい。ほぼあり得ないストーリーながら、破綻もなく 見事に最後まで撮りきっている。しかし後には残らないなぁ。 (Alinax)[投票]
★3人間の條件』的骨太作風でこそ描いてほしい、システムに翻弄される弱者の叛逆や、骨抜け人生を送った男の老後の目覚めや、息子や嫁への真摯な愛情なのだが、『怪談』風表現主義演出のの小賢しさが興を冷めさせる。貧乏くさいのだ。 (けにろん)[投票(3)]
★3いらないところでやり過ぎ、欲しいところが足りない。 [review] (ナム太郎)[投票(2)]
★3「論理的なるもの」(条理)と「非論理的なるもの」(不条理)との往還に振り回される形で作中人物の行動および物語は繰り広げられる。『切腹』同様その作劇術は見事だが、この映画の命と呼ぶにふさわしいのはむしろその画調だ。 [review] (3819695)[投票(2)]
★3この作品の司葉子の幽霊のような目に、愛情なんて感じるかなあ。 [review] (ちわわ)[投票(2)]
★3三船さんの科白はどんな小さな声でも、怒鳴っているように聞こえる。 溜りに溜まった、報われることのない怒りの爆発が小気味良い。封切り当時に見ていたら、当然評価は違ったものになったと思う。 (トシ)[投票(2)]
★3原作が漫画じゃないかと思うぐらい稚拙な設定。最初の動機付けの、側室の反抗がいやはや納得できるものではなく、だから夫・舅の妻への思い入れも嘘っぽい。映像は白黒で様式美できれいです。あれが愛なんて笑っちゃうよ。 (セント)[投票(1)]
★3折り目正しい橋本忍の脚本と小林正樹の品の良い演出。それが裏目に出たのか、お話があまりにもキレイに整い過ぎて三船敏朗加藤剛司葉子達の行動に素直に共感できなくなってしまう。ちょっと残念。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
★3映像は非常に美しく、いわゆる「名画」の域に達している。しかし残念ながら話自体は大したことがない。 (赤い戦車)[投票]
★3これから「あとのまつり」を「葬式済んでの医者話」と言おう。 [review] (氷野晴郎)[投票]
★2余りにも鈍重な時代劇大作。人間を突き放して描きたいのか、にじり寄って描きたいのか、基本のスタンスが曖昧、情感を排した撮影と情感に訴える物語が水と油だ。封建抑圧ものの型通りの進行も萎える。ユーモアのない中年の三船を観るのはしんどい。 (寒山拾得)[投票(2)]