[コメント] 陽のあたる教室(1995/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
いや、ホント。"beautiful boy"もちょっとクサすぎて、感動って感じじゃなかったし。ラストのアメリカ交響曲も既にご指摘の通りあんまり良い曲だとは思わなかった。
でも、イイじゃないですか。要するに、彼はフツーのおじさんなんですよ。普通のおじさんに名曲なんて作れやしないし、子供のためにちょっとかっこつけたらクサくなっちゃうんですよ。
生活のため嫌々ながら始めた教師稼業、しかし、生来の真面目さ、責任感、何より音楽への愛情を持っていたから、何時の間にか夢や家族との優先順位が逆転し、教師という仕事に打ち込むようになっていった。
わが身をじっくり振り返る暇も無くそれを続けていくうちに長い年月が経ち、生徒たちは次から次へと入れ替わり、気が付けば彼を信頼し愛する老若男女がホールいっぱいになるほどになっていた。
彼は金八先生のような大げさな言動など一切してません。でも、ごく普通の人間が、ごく普通に真面目に生きることで、結果としてあんなにも多くの人たちに良い影響を与える”素晴らしい人生”を歩むことができるんですよ。そのことをさらりと描いた作品だと勝手に解釈しました。
ラスト、僕も歌手を目指してNYに旅立ったロウィーナが当然凱旋してくるもんだと期待して観てましたが、触れられもせずスルー。でもね、現実なんてそんなもんでしょ。ロウィーナは凱旋せずに、クラリネット娘が知事になって出てきちゃったりする。そういうもんですよ(ホントか?)。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。