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[コメント] 喜劇 駅前開運(1968/日)

煙突の天辺で野川由美子のズロースでつくった赤旗掲げてゴミ焼き場反対を叫ぶ森繁。都内の焼却場戦争を記録して大迫力の公害映画であり、若き黒柳徹子のコメディも拝める。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







煙突からのばい煙は彼等の顔にへばりつく。広沢栄らしいホンと云うべきなんだろうか。「俺の運は俺で切り拓いてみせらあ」なる敗戦直後のフランキーの宣誓は赤羽密着の町起しとなり、屋上から眺める開かずの踏切と、まだ新しい赤羽団地(日本一のマンモス団地と云われる)。自動ドアが珍しい時代なのか、伴淳がカツラが挟まる初期的なギャグがあった。彼のミリタリールックはビートルズ直系なのだろう。「母ちゃんが怖くて父ちゃんが務まるか」。

豪華女優陣が笑いの釣瓶打ちを演出する東宝スタイル。沢村貞子森光子池内淳子大空真弓野川由美子佐藤友美に黒柳という豪華さ。藤村有弘の妻の黒柳は森光子とタイプが被る印象。さらにはてんぷくトリオで伊東四朗までが登場する。なかでも森繁と藤田まことの路上での「連隊長と当番兵」ごっこは異様なものがあった。私的ベストショットは佐藤のキツネのマフラーが宙飛んで離れない件。

(評価:★4)

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