[コメント] 巨人と玩具(1958/日)
なんともエネルギッシュ!増村映画の真髄ここにあり!という感。
彼が『満員電車』の助監督をどんな気持ちでしていたのか、ちょっと興味有り。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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いわゆる「増村色」の原型がぎっしり詰まった映画。 やたらとテンションの高い高松英郎や、ほとんど騒音に近いBGM。 BGMといえば、あの喧騒のおかげで覚えちゃったよ(笑) ♪ワ・ワ・ワ っとワーになって歌おうよ とか ♪ドコドンドコドン太鼓を鳴らせ とか ♪ルーラッパリラ ルーラッパリラ ルリルラルリルラルラッラララララ〜 とか(爆)
それはともかく、題名が本当に暗示的。玩具とは企業戦士のことだったと気づかされたときの空恐ろしさ。 お気軽に見えた野添ひとみが「あなたに私の気持ちなんかわからない」と言ったときに垣間見えた人間の実存。 放送禁止用語炸裂なので地上波放映は難しそうだけど、一見の価値あり。 山茶花究や川口浩が『満員電車』と同じような役柄で出ているが、かなり違う。ここが市川崑と増村保造との違いなんだろうな。 それは『鍵』と『卍』からも伺えることだけど。 とにかく、増村パワーに圧倒され通しの1時間半!
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