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[コメント] 最後の晩餐(1973/仏)

人が次々
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「パッタリ」と死ぬ瞬間がなんともキュートで笑ってしまう。 黒い、シニカルな笑いの連続。

ヨーロッパにはどうも「@知識階層のヤンチャ範疇スカトロ」(そう言えば、モーツァルトもウン●オナ●ネタが大好きだったらしい)とでも言うモノがあるのか?このあけすけな出物腫れ物処構わずぶりには思わず笑う。 まるで、キリスト教の締め付けが厳しい、普段の生活の規制にしっぺ返しする位の勢いで暴れ回る主人公達。

公開当時(子どもの頃)何故か、予告編を見る限り、この前後に公開された「ソドムの市」とこの映画とがイメージがだぶっていたのだが、最近になって、ようやく本編を見ることが出来て納得。

この二つの映画は、「閉ざされた空間でのアンモラル大全」という図式が大変よく似ているのだ。

もっとも、コチラの方が、純粋に無邪気に人間の欲求を追求しつつ、快楽のウチに死んでしまうというのが、なんだかとってもオメデタイ気すらしてきて(なんと言っても「みんなの女神様」は「地母神か!?」と思うような立派な体格であるし)、「おぉ、欧羅巴2千年のデカダンの誉れ!」と拍手のひとつも送りたくなる。

(評価:★3)

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