[コメント] 王将(1948/日)
阪妻初体験。まさにそれは衝撃だった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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板東妻三郎作品はこれが初体験。だが、正直最初はこの作品をたいして面白いとは思えなかった。セットはしょぼいし、板妻のエキセントリックにさえ見える過剰な演技にやや引いてしまった。
だけど、そう思うのはあまりに早計。中盤を過ぎた辺りから画面から目が離せなくなった。
確かに阪妻、エキセントリックな演技は続いてる。いや、ますます激しくなってる…が、その鬼気迫る演技の凄さに目が釘付けとなる。物干し台で念仏を唱えるあのシーンは目に焼き付いた。ここまで“狂気”とスレスレの演技をできる役者が日本にいたと言う事実!ようやく巡り会ったと、感激もひとしお。芸とはここまで深いものか。一発で阪妻ファンになってしまったぞ。
ラスト付近の電話シーンでは涙が出そうだったほど。完全に映像に飲まれ、もみくちゃにされた気分…しかし、そのなんと心地よい事よ。
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