[コメント] 砂の女(1964/日)
現実の世界から砂の世界へと逃れてきた男に突きつけられた、現実を濃縮還元したような幻想の世界。
現代社会という蟻地獄で誰もが一度は考える
「生きるために砂かき(仕事)をしているんだか、 砂かき(仕事)をするために生きているんだか」
最後に男は諦めたのではなく、受け入れたのだと思いたい。 そして、安部公房の描く女はまたしても幻想と現実の狭間をさまよいながら 男を破滅へと導く喪黒福造のようであった。
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