[コメント] 許されざる者(1992/米)
もっとダルいのかなと予想してたが、気持ちいい壮大な景色をバックに実力派俳優達のゆったりとした一悶着は、会話の面白さも手伝って全く退屈せずに観る事が出来た。イーストウッド曰く「最後の西部劇」というのは最初も途中も観てない俺には分からないが、だからつまらないって事もない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まあ、物事に対する考え方がこの時代の人間は現代人とは違うのだなと大いに感じる。
殺人を犯す者・殺人を頼む者=許されざる者というのは分かる。保安官も3人の賞金稼ぎも娼婦達もみんなそうだ。
ただ、俺が一番「え?」と思ったのは、主人公が娼婦に誘われた時、「死んだ妻を裏切れない」という理由で拒否するが、その前にあなたは既に妻を裏切ってねえか?という事だ。どういう経緯かは明かにされてないが、人殺しをやめたのはその妻とそして子供達の存在があったからじゃないのか。彼女との出会いが主人公を堅気へと変え、貧しいながらも細々と農場生活を営もうとしたんじゃないのか。どの位生活が苦しかったかは分からないが、一人のこわっぱの誘いに乗ってしまうとはちょっと軽々しい。はっきり言って「殺人を犯して娼婦と寝ない」より「娼婦を犯して、あっいや、娼婦と寝るが殺人はもう犯さない」ってほうが死んだ妻に対する許されざる度は断然低いと思うんだがね。
まあ、だから「許されざる者」なのかな。
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