[コメント] フレンチ・カンカン(1955/仏)
ダンスと歌がメインのMGMのミュージカルみたいな映画を想像していたら全然ちがった。ラストは物語に絡んできた銀行家や投資家にやきもち焼きの有閑マダム、ヒロインにフラれた王子やパン職人、洗濯女にスリまでが、踊り子取り囲んでやんややんやの大団円。
ムーランルージュの演者たちと客の垣根が取り払われ混然一体で熱狂する大衆芸能礼賛映画。
女に手が早いだけ(にみえる)のホールのオーナー(ジャン・ギャバン)が、ヒロイン(フランソワーズ・アルヌール)に難詰されて、俺の喜びは客を喜ばせる舞台とスターを作ることだけだ、と話をすり替えて(しゃあしゃあ)と言い放つのが、なんだか(今の時代からすると)ただの男居直りに見えるのは、まあご愛敬。
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