[コメント] フレンチ・カンカン(1955/仏)
号泣必至の大傑作。奥行きのある画面での大らかかつ鮮やかなドラマの語りと人物のさばきはルノワールの名人芸。だが、あまりの名人芸ぶりに「へっ、確かに巧みなのは認めるが、それがどうした!」と反感を覚える天邪鬼もいるかもしれない。しかし……。
しかし、あのラストのカンカンを観てもまだそんなことが云えるか? 奥行きを活かした、まさに「爆発的」という形容詞こそが相応しいあの踊りのシーンは「名人芸」などという上品なものではまったくない。ただただ自由で、野蛮で、そしてこの上もなく映画的なのだ!
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