[コメント] 男はつらいよ 寅次郎春の夢(1979/日)
小ネタ満載で楽しい。(06・1・08)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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例えば香川京子の英語教室の工事をしている大工の棟梁が犬塚弘「あっしが力になりましょう」と寅さん。物陰で何か交渉している様子。カメラはその様子を写さない。香川京子がお茶を静かに飲んでいる所を写している。実にカウリスマキ的というか上手かったね。あそこのシークエンスは可笑しくて大好きだ。
ハーブ・エデルマンが京都へビタミン薬の行商へ行く。芝居小屋で「蝶々夫人」が掛けられている。そこに殿山泰司が観に来ている。二人とも頭が禿げていて並んだ構図が絶妙な可笑しさ。エデルマンが動くとタイちゃんの頭もシンクロしながら動く。殿山泰司の使い方が上手いなぁ。脇役をどう使ったら生きるかよく知ってるね。
映画ならではの時間の省略法の上手な場面もあった。寅さん、香川京子が夜来るのが待ちきれずに「源公!早いとこ鐘ついて夜にしてくれよ」ゴーン。本当に夜の場面になって香川京子と林寛子がとらやに訪ねてきたよ。驚いたなぁ。この作品のマドンナは倍賞千恵子だと思うので、マドンナは控えめな人の方が良いのです。
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