コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 木と市長と文化会館 または七つの偶然(1992/仏)
- 更新順 (1/1) -

★4現実的な課題を鹿爪顔で転がしながら、話は「もしも」でくくられ飄々と流れていく。何ごとも成るようにはならぬが、成らぬこともときにはなり得るのだ、というポリティカルファンタジー。万人を説き伏せる理屈などないが、万人が心地よい感情はあるという達観。 (ぽんしゅう)[投票]
★3ファーストカットは風に揺れる大木。何の気なしに画面に映るだけなのだが、一瞬で強い印象が残る。なるほどタイトルはこういうことかと反射的に結びつく。 [review] (緑雨)[投票(2)]
★5‘田舎の今後’を喋る、喋る。都会っ子の身勝手な意見、そして感情論に走るエコロジストが笑わせてくれる。種々の意見の紹介、現実の顔出し、一つの解決策と、観ていて考えさせられる。何となく話は進むが、観客を巻き込んで行く脚本、構成が見事だ。 (KEI)[投票]
★3文化会館を村に作るという虚構計画と、虚構計画に意見を述べる村民の賛否の発言の現実のドキュメンタリーがない混ざる構成には、虚実の壁の取り壊し方として革命的な新しさがある。ロメール組常連の俳優の演技が、この設定の下で大変スリリングだ。 (ジェリー)[投票]
★3箱物振興を打破するメッセージは納得するもエコ帰結の理想主義に鼻白むという、根本的にロメール鑑賞姿勢から逸脱する過ちから逃れ得ない。フェイクドキュのかったるさを反転直撃する終盤の「奇跡」。ただ、そこまで読んで構築されたわけではなさそうだ。 (けにろん)[投票]
★4フランス政治にうといので、序盤の政治話にはとまどった。オチが良い。 (赤い戦車)[投票]
★5大傑作。カサヴェテスのように成瀬のようにヒッチコックのようにキアロスタミのように面白い。飄々とジャンルを横断しながら(ミュージカル!)被写体を美しく面白く輝かせる魔法的演出力。ファブリス・ルキーニの娘とパスカル・グレゴリーの会話シーンは真に感動的だ。これほど感動的な会話を映画史はいくつ持っているだろうか。 (3819695)[投票(1)]
★4こんなにも軽やかにしゃべり続ける映画というものを観たことがない。政治にしろ恋愛の話にしろ現実的でありながら、どこかふわっとして地に足がついていないのだが、それでいて軽薄さがなく実に清々しいのだからたまらない。 (よだか)[投票(3)]
★4もし偶然が一つでも欠けていたらどうなるの?という気もするが、この映画はある理想を述べているのであろう。政治家は話をせねばならん。政治家は話を聞かねばならん。 (熱田海之)[投票]
★3さすがに七つも「偶然」が重なると、「必然」としか言いようが無いでしょうね、神の概念がそうさせるのでしょうか? 歴史を肯定する為には、キリスト教圏では、神が「必然」をもたらすと言い張るんでしょう。  [review] (よちゃく)[投票]
★4ロメール作品の中でも異彩を放つこの作品には,優柔不断な男や悩みすぎの女性は出てこない.だけど,全ての人の顔に笑みと音楽が溢れるエンディングは素敵だ. (Passing Pleasures)[投票(2)]
★4シンプルな中に風刺とウィットが効いてていい。なによりゾエちゃんがカワイイ (ガラマサどん)[投票]
★5田舎LOVE論が政治主導で内容は進んでいくのに緊迫よりも緩やかな山道を画面と共に一緒に歩いている感じ。またエリックロメールの山頂の描き方が和やかで山頂に来る価値がある思いにさせてくれる何度も来たいハイキングコース。 [review] (ジャイアント白田)[投票(1)]
★4恋愛ばかり描き続けるロメールの息抜きのような作品。落ちがさりげなく気が効いていて好きです。 (kaki)[投票(1)]
★4好き勝手いってんなー。うらやましい。 (ちゃん)[投票]