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[コメント] ジョーズ(1975/米)

まぎれもない傑作だが、これは本当にスピルバーグの本質だろうか?
ペペロンチーノ

本作と『激突!』はまぎれもない傑作だと思う。だが最近ふと思う。

この頃(彼の初期作品)は他にテレビ『刑事コロンボ/構想の死角』や『ポルターガイスト』の原作等がある。ブラックコメディーの『1941』もあるが、ほとんどがサスペンスやホラーなのだ。この頃、一体誰が後にファンタジー作家になるなどと想像し得ただろうか。

ここで私は大胆に推測する。

スピルバーグは学生時代にヒッチコック等を学んだのではなかろうか。キューブリックが亡くなった際の哀悼の意からも推察されるように、彼自身がそうであるが、テクニシャンが好きなのだ。その学んだテクニックを彼は初期作品で遺憾なく発揮したのだと思う。

ところが「血は水よりも濃い」「子供の頃に覚えた歌は意外とカラオケで歌える」と諺にもあるとおり(あるか!)、スピルバーグはこの後、その血に流れる「ディズニー」が頭をもたげてしまうのである。

「『ジョーズ』の頃のスピルバーグはどこへいってしまったんだ?」と最近言っている私のような人間は実は間違いで、「へえ、スピルバーグって昔はこういうの作ってたんだぁ」という方が正しいのかもしれない。

そこで私は、これまた大胆にも「スピルバーグの本質は『E.T.』である」と断言する。

続きは『未知との遭遇』で

(評価:★5)

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