[コメント] 男はつらいよ 寅次郎心の旅路(1989/日)
身内だから言える一言。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「おじさんは世の中を否定したんじゃなくて、世の中に否定されたのよ」出ました。さくらの強烈な言葉。身内だから、妹だからこそ言える言葉だ。もう一つ、御前様の「寅の人生そのものが夢みたいなものだ」というセリフも印象的。シリーズが始まった頃から既に絶滅寸前だったのだから、もうこの頃には渡世人というのは浮いた存在になっていたのではないだろうか。だんだん回を重ねるごとに、寅さんみたいな人はもういないよなあと思ってしまう。それを考えると、この二つのセリフは考えさせられるものがあった。
作品としては、淡路恵子と竹下景子は「知床慕情」にも出ているので、それとダブってしまうところがあった。関係も似ているし。でも、寅さんとウィーンという組み合わせだけで、思わず笑ってしまうし、柄本明がいい味を出していたので全体的には良かったと思う。人生に行きづまったときの逃げ場として外国があった時代の映画なんでしょうか?ウィーンと湯布院は確かに似てます。
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