[コメント] 時計じかけのオレンジ(1971/英)
天才の狙いは、未来への核抑止力ならぬ映画抑止力。随分、予言が当たっている部分があるが、人類は、この映画をコピーするのが、こっぱずかしくて、未来の退廃の進行度が少し納まった、気がする。世界に広げようレインボウ・カラーのトレランス(寛容)の輪!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
●好ましいもの/ループ状(輪的)なもの。自由なもの。
POPなレコード店(何と360度回転!多彩なネオンが楽しい。一番好きなシーン。デ・パルマより的確で効果的!)/ペロペロ・アイス(エッチ!で解かりやすいサイン。今、販売すると流行るかも!でも、平和感がある。)/個室に飼うニシキヘビ(何とも伸びやかな発想)/自由に編曲されたベートーベン(当時は勇気が要ったのでは?しかし、根源の高揚感は、見事に強調されている!)///『バリー・リンドン』(ラストシーンの貴族的扮装は、キューブリック次回作の予告編?)
●忌むべきもの/直線的なもの。閉塞するもの。
制服(チーマーの白も警察服の紺も同じに見えた!)/狂った眼差し/爆走するスポーツカー/安直で画一的な調度品(特に、陶器の、ぽこぽこチ○ポに大笑い)/嗜好の規制(自分で涙も流せないなんて、涙。)
●唾棄すべきもの/最も、恐怖すべきもの
「国家が個人に復讐する。」(国家って何。単なる支配のための枠組みでしょう。そんなこと、哲学辞典にも載っているYO!)の台詞。−−−まず始めに個人ありきでしょう。反対のことを、ケネディとかクリントンが言っていた。ご用心。ご用心。
キューブリックが云いたかったのは、そんなことだと思う。意外といい人感が漂う。(肖像写真でも何となく解かる。)もちろん、天才印の激辛スパイスが入っているけど。人類は、ゆるゆると生きていけば、大禍はないよ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (19 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。