この映画は私の中で「映画愛」を試される、踏み絵のような存在でした。しかし、そんな不安をぶっちぎり脳みそごと抱きしめられたくらい、この映画にとり憑かれてしまいました。

あんな日曜のお父さんルックがなんであんなにカッコイイのだろうか。まつげも帽子も杖もヘンな言葉も、最高にカッコイイ。ちりばめられた一つ一つのネタにギュウギュウとツボを押され、最高に心地がよい。暴力のシーンはなぜかちょっと笑えてしまう。なんでだろう。これこそ大声で言えない。あの作家のおじさんが、アレックスの正体に気づいた後のしゃべり方が面白くてしょうがないのだけど・・　あんまりわかってくれる人はいないかもしれない・・ただの変態かもしれない・・・

こんなに好きになれる映画にまだ出会えるのが嬉しくてたまらない。テーマとかは実はあんまりわかってないけど、深読みする気も起きない。とにかく何回見てもホラーショー。 キューブリック先生、大大大好き。(07/9 CATV)