[コメント] グラン・ブルー(1988/仏)
海に魅せられた男の物語。異世界の住人を、見たような気分が残った。
青い、蒼い「海」は「母なる存在」でもあり、「どこか遠い別の世界」なのだ。
「子供は、あなたの人生を豊かにする」と言ったエンゾの恋人の言葉は、マイヨールの住む世界には、受け入れられない言葉として空しく散っていった。 彼には、一般人の常識は通用しないし、また必要もなかった。 ジョアンナへの、激しい心の動きはなんだったのか? 単なる欲求(動物としての)である、というこの物語の答えは、決して自分とは相容れない世界であり、理解不能なものとして、私は取り残されてしまった。 ジャック・マイヨールが孤高の人物であったかどうか、は知らないけれどこの映画での彼は宇宙人であった。
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