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[コメント] スター・トレック(1979/米)

登場人物全員エンタープライズ号を見るのが初めてという設定なのに、観ている側は「懐かしい」と思えてしまうのがなんですが(笑)、ノスタルジーに浸れます。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 TVシリーズとして、既に伝説化されたシリーズをシリーズ終了から10年後、ロバート=ワイズ監督を迎えて製作した本作。位置としてはTV版の最初の話となるべき作品で、メインキャラクター全員もう結構歳食ってるとはいえ、並々ならぬ意気込みを感じることが出来た作品。

 特に最初のエンタープライズ号に全員が集結するまでは充分に時間が取られており、そこで描かれる特撮的手法に酔える。何と言ってもエンタープライズ号の威圧感と、そこでの高揚感は凄いものだ…

 オープニングのつかみは(特にトレッキー&特撮好き)にとっては、もう感涙ものなのだが、ただ、物語自体が何というか…TVシリーズを単純に拡大しただけというか、いや、むしろTV版の良いエピソードよりはむしろ落ちてるという根本的問題があるのはちょっといただけなかった。思い入れが高いのは良いんだけど、それが今ひとつ結実してくれなかったなあ。

 既に分かっているキャラクター描写を敢えて延々とやったのも、逆にファンだからこそ、鬱陶しいと思えた部分もあるし、オチも狙ったんだろうけど、唖然とすると言うよりは、なんだよこれは?と言うイメージが強い。

 ワイズ監督は私の大好きな監督だし、あんまり悪くは言いたくないけど、物語的にはちょっと外したかな?

 一部のトレッキーとか、特撮ファン向けの作品だね。それ以上を期待すると、ちょっと外すかも。意気の高さが裏目に出たかな?

(評価:★3)

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